Entretien avec Mallarmé

エリック・ロメール製作の教育映画『ステファヌ・マラルメとの対話』(Eric Rohmer:《Entretien avec Stéphane Mallarmé》のフランス語のテクストを書き起こしたもの(PDFファイル)である。

難解とされるマラルメを理解するには、残された作品を徹底的に読み込むことである。しかしこれには長年の修練が必要であり、はじめて彼の文学に接する人たちに興味を持たせる方法として、映画作家ロメールが採ったのが、マラルエとの架空の対談を映像化することだった。

1968年に制作された『ステファヌ・マラルメとの対話』では、マラルメの詩、散文、手紙、語録などから、彼の文学のエッセンスと思われるものを抜粋して、それを詩人に扮した俳優ジャン=マリ・ロバンに語らせている。この答を引き出すための質問だけがロメールによる創作で、27分の映画ではマラルメの詩作への信念や同時代の芸術についての見解が明かされていく。

映画は現在youtubeで見ることが出来るが、マラルメをフランス語で読んでみたいという方のために、映画から聞き取った原文のテクストを提供する。

なおこのテクストの拙訳は、雑誌「多様体」第3号(月曜社、2020年11月)に掲載してある。

2023.5.20 柏倉康夫


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