Index des mots des Poésies de Stéphane Mallarmé
ステファヌ・マラルメの死の1年後に刊行された『ステファヌ・マラルメ詩集』(エドモン・デゥマン書店、1899)に収録された49篇の詩に用いられている全単語が、どの詩篇のどの行にあるかを検索できるデータベースで、各単語とテクストの間にはリンクが張られている。テクストはベルトラン・マルシャル校注のプレイアード叢書『マラルメ全集Ⅰ』(Mallarmé:Œeuvres ComplètesⅠ, édition presentée, établie et annotée par Bertrand Marchal, Bibliothèque de la Pléiade, Gallimard, 1998)によった。
マラルメの研究者、愛読者に活用していただければ幸いである。
Méry Laurent, Manet, Mallarmé et les autres…
2005年3月4日から5月9日まで、メリー・ローランの故郷、北フランスのナンシー市の市立美術館で、《メリー・ローラン、マネ、マラルメ、そのほか…》(Méry Laurent, Manet, Mallarmé et les autres…)と題した展覧会が開かれた。これはその機会に作成された冊子を翻訳したもの(PDFファイル)である。
通称メリー・ローランは本名をアンヌ=ローズ=シュザンヌ・ルヴィオ(Anne-Rose Suzanne Louviot)といい、1849年にナンシー市近くの小邑で生まれた。一度結婚するがその後離婚し、パリに出てヴァリエテ座やシャトレ劇場などで舞台に上り、その豊満な姿態で評判になった。やがてアメリカ人の歯科医エヴァンス博士に囲われ、いわゆるドゥミ・モンドとして名を馳せた。
彼女のサロンには、マネやブランシュ、ジェルヴェックスなどの画家、マラルメ、コペー、ゾラ、プルーストといった詩人や作家、さらには音楽家たちが訪れた。メリー・ローランがゾラの小説『ナナ』の主人公ナナや、プルーストの『失われた時を求めて』のオデットのモデルだったことは有名である。
メリー・ローランは、マネが彼女を描いた《秋》(L’Automne)を市立美術館に寄贈したが、2005年の展覧会はこの肖像画を中心に、彼女がインスピレーションをあたえた19世紀末の芸術家たちの華やかな世界を再現したものであった。
翻訳は以下の冊子によった。
Blandine Chavanne, Joy Newton, Sophie Harent, Michèle Leinen : Méry Laurent, Manet, Mallarmé et les autres…(ArtLys Editions, 2005.03) 17.0cm×23.6cm×0,8cm.
2023.5.1 柏倉康夫